いよいよ本格的に学会準備

イギリスのサウザンプトンである学会まで、今日であと1週間あまりとなったので、いよいよ本格的に学会準備を始めました。と言っても、基本的には去年の秋に発表した内容をベースにして、少し付け足しただけなので、パワーポイントも発表原稿も大体はできています。あとは何回も見直して細かい修正を加えていきながら、内容をもう一度頭にたたき込んでいきます。

今日試しに、時間を計りながら原稿を読んでみると、30分の持ち時間に対して23分程度かかりました。実際にはその中に質疑応答を最低5分、できれば10分くらい入れなければいけないので、現在の時間がぎりぎりというところです。ただ本番ではセットアップやトラブルで時間を取られたりするので、できればもう少し表現を洗練したり内容を削ったりして20分くらいにしたいところです。

ところで発表のスタイルを、事前にすべて原稿を用意して行くか、あるいは何も見ずに話をするか、ということは大きな問題です。友人から聞いた話では、英文学では英語のネイティブであっても「発表原稿を朗読する」というスタイルで発表することが多いそうです。

一方応用言語学では、これまでの経験からですが、「発表原稿を朗読する」タイプの発表は、どちらかと言えば少ないように思います。ただ、これはそれぞれの性格にもよるでしょうが、「発表原稿なし」で臨むことはかなり怖いことでもあります。

僕は、自分が緊張しやすい性格ということもありますが、なによりも最悪の事態を避けるために必ず「発表原稿」は用意します。そうすれば、当日風邪をひいて頭がふらふらの状態でも、最低限内容を伝えることはできます。

その上で、できるだけライブ感が出るように、「書き言葉」よりは「話し言葉」を使って、原稿もできるだけ覚えてしまって「読んでいる」感じにならないように徹底的に練習します。これは初めての発表の前にM先生から教えていただいた方法で、その後自分なりにいろいろ工夫しながらも、基本的にはその方法に従って毎回準備しています。

いつかは「原稿なし発表」をすることに憧れたりしますが、まだまだ時間がかかりそうです。

学会発表というのは何回やっても慣れないもので、きっちり準備できるまでは本当に緊張します。「やめておけば今頃気楽に過ごせたのに・・・」と後悔することが度々ですが、参加したあとは本当によかったと思うものです。