面接結果

昨日のことですが、先月パリで面接を行った大学(日本の大学です)から、無事、専任講師(アシスタント・プロフェッサー)のオファーをいただきました。面接後すぐに連絡がなかったので若干心配しましたが、ゴールデン・ウィークを挟んでいたので、その意味では早い決断をしてくださったと思います。

一応、採用形態として、テニュア付き(いわゆる終身雇用)と2年間の任期制(再任可)が選択できて、後者の方ががんばり次第で給料が高くなるというオプションがある、ということです。どちらにすべきか迷いますが、どの先生に聞いても、一般論としては「テニュア」の方が良いということでした(もちろん一長一短ありますが)。

もう一件、日本での面接に呼ばれている大学がありますが、いろいろな条件を考えると、今回のオファーを受けることになると思います。決め手としては、

  • 所属が「外国語学部」であること(つまり「理工学部」「法学部」などの専門外の学部に属する語学専門教員でないこと)
  • 積極的に研究活動を行っていること(査読ジャーナルや国際学会での発表に対する援助が望める)
  • 授業を英語で行うこと
  • 外国人教員比率が高いこと(外国語学部では80%以上)

ホームページを見たり、面接でお話をうかがった印象では、日本の大学というよりは欧米の大学のスタイルを取っていて、ウォーリックと似た印象を持っています。

9月からの着任ということで、PhDの論文は相当厳しくなりますが、現在もらっているフェローの収入が9月までですので、世帯を持つ身としては、ほっと一安心です。

どのような就職でもそうでしょうが、その就職場所が自分にとってベストかどうか、出来る限りの情報は集めるべきですが、最終的には実際に働き始めてみないとわからないものだと思います。その意味では、単純に嬉しいだけではなくて、不安な気持ちもないわけではありませんが、そのようなミックスした感情はどの大学を選んでもあるものでしょう。一日経った現在は、少し冷静になって、身の引き締まる思いです。

というわけで、必ずしも日本に戻る必要がなくなってしまいましたが、すでに航空券を予約していてキャンセル不可ですので、面接をどうするかに関わらず日本へは帰ります。