論文要旨の内容

先日4月にある学会に参加することを書きましたが、今年は9月にアイルランドである学会にも応募する予定で、締め切りが来週に迫っています。こちらの方は過去2年間参加して、その都度PhDの研究の経過を発表してきたので、その有終を飾る意味でもぜひ今年も参加できればと思っています(ただけっこう審査が厳しいのでどうなるかわかりませんが)。

学会で発表するには、通常英語で300−350字くらいの要旨を提出し、名前を伏せて審査されます。具体的な審査方法はわかりませんが、おそらく数人がそれぞれ点数を付けて、その上位から選ばれていくのだと思います。レベルの高い学会だと、結構有名な研究者でも落とされたりすることがあります。

この前書いた日本の大学向けの応募資料は作るのに苦労しましたが、今回の要旨は、これまで何回も書いて慣れているということもあって、あっという間にできました。

書いている時に気づいたことは、すでにひな形(過去に書いた学会発表要旨)があるので、改めて書き始めることなく、今回追加して発表する部分だけ書き直せばいい、ということです。

英語で300字というのは、本当に短いのですが、その中で書かなければいけないことは大体決まっています。*1

  1. 先行研究(なぜ本研究が重要か?)
  2. 本研究の目的
  3. 研究の詳細(リサーチ方法、被験者の数など)
  4. 研究の結果

スペースがないので、できるだけ1の先行研究の説明を短くし(それでいてポイントは押さえて)可能な限り2−4の発表のメインである本研究について説明することが大事です

この中では、1−3のことはほとんど変えずに、最後の4についてのみ今回書き換えました。

要旨に限らず、アカデミックなライティングは通常、非常に形式的なので、最初は面倒に感じても、覚えてしまえばとても効率的なのです。

*1:分野が違えばおそらく形式も変わるでしょう。この例はあくまで応用言語(リサーチベース)に関するものです。