『「超」英語法』

週末もいろいろと作業をしてましたが、時間の空いたときにちょこちょこと『「超」英語法』(野口悠紀雄)を読みました。(同著者の本にはこれまで本当にお世話になりました。中でも『「超」整理法1−3』『「超」文章法』は必読だと思います)。

「超」英語法

「超」英語法

内容に関しては(特に理論部分に)同意しかねる部分もあったのですが、そこは「英語の専門家でない」ので仕方がないし、著者自身も強調されているように、だからこそ理屈ではなく、「英語のユーザー」として役に立つことが具体的に書かれている点がおもしろかったと思います。

特に日本では英語を「使う」機会というのがあまりないので、このように「自己学習」の効果的な方法をいろいろ考えていくのはとても重要だと思います。

大事なことは(本文にも指摘されていますが)「決して万人に有効な英語学習はあり得ない」ということです。これは当たり前のようで、日本ではまだ十分には認識されていないように思います。

「外国人として英語を使いこなすこと」は本当に大変なことです。僕自身、「英語の専門家」を目指していながら、今でも十分な英語力があるとは思いません。それならば、すべてをオールマイティにこなそうとするよりは、学習者の適正、また英語学習の目的(留学、仕事、資格試験など)・内容(機械、科学、経済など)にあわせた学習をしていくことが大事です。

変な話ですが、この本を読んで、僕も英語をあらためて一人で勉強をしたくなりました。「自己学習」というのは、何よりも自分の好きな時間、好きな教材を使って、自分のペースでできるので好きです。

その中で紹介されていたオンライン・オーディオブックストアのaudible.comはすばらしいですね。知りませんでした。文学作品をはじめ様々な英語の本の朗読が、ダウンロードしてすぐに聞けます。