休日に学校へ

今日イギリスはバンク・ホリディで休日でしたが、週末の調子がイマイチだったので、今日は大学のオフィスで分析の続きをすることにしました。

休みの日に大学へ行くのは、若干の「決心」が必要です。というのは、まず(1)普段なら10分おきに出ているバスが、30分から1時間に1本の頻度になってしまう(2)カフェ、スーパーが早く閉店する、あるいは完全休業する(3)大学内の建物に鍵がかかって、入ることができなくなる(かもしれない)、からです。

この中では(3)が一番深刻ですが、実際には休みの日でも一人くらい学校に来ている先生がいるので(先生は普通建物に入る鍵を持っている)、あちこち探すと必ずどこかの鍵が開いています(ただ実際に見つけるまでは結構どきどきしますが)。

「研究生活」というのは、どうしても人とあまり話さず、部屋にこもるという不健康な生活を強いられがちですので、時々は、(意識的に)人にあって、運動をしてバランスを取ることは大切です。最近は自分の部屋に居て、なかなか研究に対するテンションが上がらず不効率だったのは、生活がちょっとバランスを欠いていたからかなと思い、こうしたマイナス要因にもかかわらず、出かけることにしました。

学部のある建物に入ると、いきなり指導教官のアナマリアに偶然会い、休日だったのでお互いびっくりしてしまいました。けっこう久しぶりだったので、お互いの学会など(彼女はシンガポールに行っていました)しばらく立ち話をして別れた後、学部内のポストで自分宛の手紙をチェックしていると、そのすぐ横にあるピーターの部屋が空いていたので、今度はピーターと15分ほど立ち話となりました。ピーターは大量の課題の採点を抱えて仕方なく休日出勤したということで、やや疲れた様子でした。

このちょっとした立ち話がけっこう良い刺激となったのか、その後の研究は、昨日まで停滞していたのが不思議なほど進展しました。

一度どっぷりと研究活動に浸ることができると、脳の関連箇所が刺激されて、次第に様々な記憶が蘇ってきます。このような状態になると、常に研究内容が頭の中で「アクティブ」になり、後は自動的に様々なアイデアが生まれてきます。

明日は、今日会ったアナマリアとのチュートリアルがあるので、その前に調子をあげることができ、充実した一日になりました。

研究が調子よく進むととても気分が良いもので、家に帰るときは穏やかなイギリスの春の夕日の中で、本当に幸せな心持ちがしました。

それしても、イギリスの春から夏にかけては、世界で最も快適な空間ではないかと思います。