小学校英語セミナー

この春休み休暇中の出張予定は3つ。ひとつは1月末にあった東京での研究会の発表(すでに終了)。そして二つ目の小学校英語セミナーが今週の月曜日にあった(3つ目は今月末の大阪でのセミナー)。

小学校英語の現状と課題」(神田外語大学・ブリティッシュカウンシル主催)
2月11日(祝)神田外語学院
http://www.kandagaigo.ac.jp/kuis/news/report186.html

小学校英語は専門外ではあるが、以前科研研究のメンバーに入れていただいていて、報告書を書いたりしたこともあり、何よりも今回母校のウォーリック大学より先生が基調講演で来られるので参加した。

当日は早朝の新幹線に飛び乗り、9時半には会場の神田外語学院に到着した。参加は事前予約制(無料)だったが、予約ですでに満杯ということで、間近に迫った小学校英語について関心の高さ、そして現場の方々の焦りが強く感じられた。

セミナー終了後は、先生とウォーリックの修了生を中心として夕食会を行った。初めてお会いする方、つい最近あった方、そしてなんと10年ぶりに会う方までおられて、改めて時間の経過の早さに驚いてしまった。でもウォーリックという共通の場所があるため、不思議なほど「距離」を感じず、和やかな調子ですぐにうちとけることができた。大きな「核」があることで、時間的な距離だけでなく、日本とイギリスという空間的な距離も一瞬でなくなってしまうから不思議だ。

ところで、今回のセミナーは当日参加するだけでなにも手伝うことはできなかったけれど、会が終了してから「どうしてもっと積極的に手伝わなかったのだろう」と少し自責の念にかられた。

もちろん直接のメンバーではないし、東京に住んでいるわけでもないのだけれど、よく知っている人たちが企画・運営されていたし、何よりも「研究仲間」としてこのような集まりを盛り上げ、時には引っ張っていく必要を強く感じた。

「PhDを取得する」ということは、単に自分のステップアップのためだけでも、個人的な興味に基づいて研究をただ進めていけば良い、というのでもない、と思う。そもそもPhDのために公的な資金援助も受けたわけだし、そこで身につけた知識、能力を、直接的、間接的に世の中に還元していかなければいけないのではないか。英語で言えば、sense of being a part of research communityというものを持たないといけないのではないか。そんなことを強く感じた。