ゼミ選考

ずっと日記を更新していないことが気になっていたけれど、新しい大学に移り、夏はドイツでの学会発表があり、となかなか落ち着いて書く気持ちになれなかった。久しぶりに見てみると、なんとすでに半年が経ち、新任校では何も書いていないことに驚いた。半期が終わり、秋学期も数週間が経過して落ち着いたところなので、これからできるだけ記録を残して行きたいと思う。

先週は科研の大学内締め切りがあり、書類の仕上げに忙しかったが、そのほかに来年から始まるゼミの面談があった。月曜日から風邪をひいて、体調を崩していて正直なところつらかったけれど、面談を先に延ばすわけにもいかないので予定通り行った。

今回が初めてのことなので、どのくらいの人が第1希望で応募してくれるのか楽しみでもあり心配でもあったが、蓋を開けてみると10名の定員に対して22名の応募があった。他のゼミのことはわからないが、多い方だということで正直なところ嬉しかった。

ゼミの選抜は、ほとんどのゼミが成績(GPAの平均値)で決めているが、まだ大学に来たばかりで応募したした人がどんな人かもわからないので、面談することにした。中には冷やかし半分の人もいるのではないかと思ったけれど、全員が真剣で、良い意味で期待を裏切られた。と同時に、半分の人は断らないといけないことに申し訳ない気持ちになった。

ただその中でも、志望理由が、ただゼミの内容がおもしろそうや役に立ちそうというだけでなく、自分がこれまで疑問に思っていたことと大いに関連していること、自分の将来に仕事にどのようにつながっていくか、具体的にかつ説得力を持って説明できる人もいて、そのあたりの説明がきちっとできたかどうかを大いに考慮して選んだ。面談前は、断る方向で考えていたが、面談内容があまりによく受け入れることにしたケースもあった。その結果、必ずしも成績が良いということが合格に結びつかなくなったけど、そういう選考をしているゼミがあってもいいのではないかと思う。

厳しく選んだ以上は、こちらもしっかりと準備して、期待に応えられるようにしないといけない。その点でも、有意義なゼミの選考になった。